たらこが好き
完全に昼夜逆転( 再度の仕込みも終わった。 帰るのは明日の夜♪ ひとりきりのオフィスは、日常にある非日常のような、 週末の夜、校舎に忍び込んで座った校長の椅子のような、 週末の夜、会社の屋上で観る花火大会のような、 平日の夜、忍び込んだ調布飛行場の朽ちたコクピットのような そんな、乾いた満足感が静謐と流れている。 今夜は、たらこの話でもしましょうか。 美味しいモノは、ひとつに限らず何でも好きなんですが、 おにぎりの具は?と聞かれると、 私は「焼きタラコ」です。 外は少し焦げて割けるくらいなのに、中がゼリーみたいに 半生半透明だとすごい嬉しい♪ しかし生も捨てがたい。ただ、生については 私も、まだ食べたことがない、食べてみたい生がある。 石川県、能登半島の奥能登に、料理民宿「さんなみ」という 旅館があります。そこで聞いたタラコは、卑怯なくらい 旨そうでした。漁の仕方に定置網漁ってのがあるのですが、 刺し網と違って、取り上げるまで死なないそうです。 つまり早朝に、定置網で上がった鱈は、市場に着くまで 生きてたことになります。鱈の季節は冬ですが、 日本海側では基本的に海があれて定置網はできないらしい です。ところがこの奥能登の東側は、一箇所、南側に 海岸線が続いているところがあり、そこでだけ、真冬に 定置網ができるんです。 つまり、真冬に、定置網で、あがりたての鱈、および タラコを食べれるのは、日本で、その奥能登東側だけに なるそうです。(旅館の主がおっしゃってました) この辺は、海水をくみ上げ、塗浜に散布して塩をつくる 揚浜製塩法が国の無形文化財になっているほど、 海の綺麗なところ、当然、魚はいつたべても雑味の 無い、素晴らしいものです。 また、鱈は脂が多く足が速いので、刺身であまり食べません。 #正しい日本語のはずですが、文字で書くと面白い。 #脂が多くて足が速くなれる方法があったんだ。 しかし冬のこの時期、この取り方なら刺身にできるそう です。そしてタラコの入るメスよりも、オスの方が 旨いらしいです。いうならば極上の鱈の刺身。 で、この、さんなみさんでは、鱈のオスの刺身に、 雌からとったタラコをまぶして、食べさせてくれる らしいです。1~2月ということでした。 ・・・土日は3ヶ月前くらいから、一日3組の料理旅館 ですが・・・、いつか、かならず食べようと 心に誓っています。今年の冬は、分析祭りの最中なので、 2007年1月の妻の誕生日の宿泊予約を1年前に入れよう かと思うほど。補足ですが、「さんなみ」さんでは、 当然のことながら、鱈はレパートリーの「たった1種」 に過ぎません。同レベルの寒ブリ、蟹、牡蠣、、、 鰹節や、いしりと呼ぶイカの魚醤まで、ご自分で作る ご主人とおかみさんの、そのおもてなしは、尋常ならざる 奥深さです。 ・・・・・ とはいえスーパーで適当に買って、焼いたのを、 ちびりちびり、箸の先でちぎって、熱々の白ご飯で 食べるので、十分に美味いと思ってます。 - あなたは、人に「あなたは食べ物で何が好きですか?」 と質問し、その回答にどんなことを思いますか? もちろん、その人が本当に好きなものを応えてくれるとして。 鴻上尚史がいつだったか、「好きな食べ物は?」と聞かれ て「バナナ」と答える若者の話をしていた。彼自身の話だった か記憶が定かでないが、面白かった。要は悪者に思えない というのだ。 メロンやイチゴより、バナナ。日本で一番 食べられているフルーツは今や、バナナらしいから、 庶民的なのかもしれない。ただ、それを好きだと言える 打算の無い真っすぐな気持ちの現れだろうか、私も バナナ好きの悪人のイメージが沸かない。 そのバナナ以上に、私の琴線には響くツボが、タラコだ。 高塩分、高カロリー、高コレステロール、は?何か? 白いご飯に、タラコ、たまりません。 スパでもタラコ、たまりません。 マヨに明太子をしごいて混ぜて、それを硬めのブロッコリー に和えたりしたら、たまりません。 なんだろう、、、華やいではいないんだけど、 凝縮した旨味、滋味、芳味。タラコって世界的に食べられて いるのでしょうか? キャビアをイクラやウニと比較する 前に、すでにタラコで勝っていると思うのですが。 圧勝だと思うのですが。 バナナ好きには、悪い人はいないと思う。 タラコ好きは、面白い人なんじゃないかと期待したい。 自分もそうありたい。 - - - 今日は夜食にコンビニおにぎり・・・で、 タラコが無かったため、 このテンションになっていると、 自己分析終了。 タラコ好きカミングアウト待ってます。 |