探しものは、「モデル」 | 精華町で働く研究者のblog

探しものは、「モデル」

今週のお題に参加してみよう。

モデルといっても八頭身の美形の話でも、

プラスチックなにくいやつでもない。

今やってる研究での「モデル」。 


情報系の世界では、自分で前提をおいて、

そこで箱庭のような世界をつくって、たとえば

それが、組織のセクショナリズムを対象と

しているなら、「セクショナリズム・モデル」として

計算機シミュレーションなどで振る舞いを調べる。

そんな研究もある。あるっていうか、最近多いと想うなぁ。

僕のまわりだけかな?


これはこれで、切り口が面白ければ、へーっと

思える成果が出たりもする。しかし、多くは、

どうにも、いただけない。俗にヤッコー実験という。

「やったらこうなった」の略である。


KISSの原理というのがあり、Keep It Simple Stupid

だったかな。要は「アホみたいにシンプルにしなさい」

ってことだったと思う。賛成。モデル研究なら尚更。


で、そういうところに少し嫌気がさしてきて、今は

実データを調べています。というか、今後実データ以外を

解析したりモデル化したりする方向以外にはいかんと思う。


制約があるわけですよね。それがとても面白い。

苦しいけど面白い。少なくとも自分の思いこみじゃないわけですし。


そうすると、まーそのなんていうか、もう、「モデル」なんて

無限にあることがよく分かります。もっともらしいモデルを

つくっても、ある側面からOK、でも別な側面から解析すると

NO!ってディスプレイの中のグラフが言うわけです。


「そのモデルじゃーないね」と。


何回か、「完璧だ!」と思って興奮したものが、

数秒後、数日後、数ヶ月後にあれれ?と否定的になったりもする。


でも、そうした挑戦に耐え続けたモデルは、それはそれは

「現実を映す鏡」になります。つまり、モデルを調べることで、

本当に「現実で何が起こるのか」予想できたりします。


それはとても興奮すること。


うーん、まだまだ道は半ばだけど、すでに「はじまりの終わり」

には来ていると思う。


「終わりのはじまり」が始まるまでに、一気に攻め立てたい。


今週のお題のところには、少し忘れてみれば?とありましたが・・・・


無理無理無理無理・・・・、

寝ても覚めても探してますし、

楽しいし、興奮の源泉ですから、

探すのをやめるつもりは毛頭ありませぬ。